教員育成のためのモジュール型コア教材「教育実践編」

成長する教育実習生

教職キャリア教育における実践的指導力の育成をめざした教育実習プログラムとその効果

1.
観察実習
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上越教育大学附属小学校は、1学年2学級、計12学級の学校であり、1年生を除いて、各学級に平均3名の実習生を配属しています。

観察実習1週間の初日に、まず、柳恒雄副校長から附属小学校の学校経営及び教育方針の他、ご自身が教育実習を経験された際のノートを紹介しながら教育実習に臨む際の心構え等について講話を聞きます。

次に、配属学級において、これから4ヶ月にわたって係わっていく子どもたちと初めて対面します。双方ともに緊張の瞬間であると同時に、期待感がふくらんでいきます。

実習生はできるだけ早く全員の名前を覚えようとひとり一人との関わりを密にしていきます。指導教員及び教科の専科教員の授業を参観し、授業者の一挙手一投足を見逃すまいと熱心にノートにメモします。また、児童に寄り添って、ひとり一人の学びの様相を具体的に把握しようとします。

この1週間の観察実習体験が大学に帰ってからの研究に、9月の本実習にたいへん役立つのです。


2.
観察実習反省会
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観察実習の最終日に、この1週間でどんなことを学んだか、9月の本実習に向けて大学に帰ってからどんな努力をする必要があると思っているか等を実習生に語ってもらい、それに対して指導教員の福原先生から、ひとり一人に適切な助言と励ましの指導を受けました。

指導教員の受容的で暖かみのある指導方針のもとで、授業者の支援のあり方、子どもたちの発言や行動の仕方等の個人差など、観察で気がついたことを実習生同士が相互に情報交換・意見交換をしあう中で、確実に、本実習に向けての課題が明確になった1週間でした。


3.
個別指導
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9月の本実習において授業を行う教科と単元については、観察実習の際に指導教員から指示を受けています。

教科書を参考にしながら、その単元の目標、展開、評価等について、まず自分自身で検討し、学習指導案として作成します。

その指導案を7月の第1週に提出し、大学教員、附属小学校の教諭等の指導教員から、1人30分間の個別指導を受け、指導案をさらに精緻化していきます。

その際、指導教員は、それぞれの実習生の持っている授業観、学習観、指導観をより明確になるように、また、指導の手だてがより有効に機能するように、受容的に、支持的に指導助言するように心がけています。


4.
本実習(音楽の授業)
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3人の実習生で協働して、音楽の教材研究を行い、学習指導案を作成し、役割分担を決めて実際の授業実践を行いました。

1学級に複数の実習生が配属になっていることを活かし、実習生同士の相互の学び合いが実現しています。

実習生単独で、授業づくりから授業実践・評価までの一連の授業実習に取り組むことが基本として行われていますが、このように実習生同士で協働して授業設計・実践・評価に取り組むことも、有意義です。


5.
音楽専科の先生からの指導
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授業のあと、音楽の指導教員から、授業作りとその実践について、役割分担の的確さ、授業実践上の工夫について、コメントがありました。

その上で、指示と発問を明確にすること、授業展開のプロセスにおいて適時に具体的に個別に評価すること、授業者自身のパフォーマンス能力をレベルアップさせることの指導が行われました。


6.
実習生の声
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3人の実習生は、協働して授業作りをし、チームティーチングで授業実践をすることの良さを実感していました。


7.
指導教員の声

学級指導教員の声 (3分53秒)


3人の実習生の成長した姿を指導教員が語ってくれました。

  • 最初は自信がないのか不安そうに指示をしていたが、終盤では的確にできるようになった
  • 授業の準備も丁寧にできるようになった
  • 子どもたちとフレンドリーにふれあうことができていた
  • 実習生同士、お互いに協働して支え合って、授業づくりと授業実践を行っていた

さらに、実習生に期待することとして、「人として生きていく上でのかかわり方について感じてくれていたが、これをステップとして実践を着実に歩んでいって欲しい」と結ばれました。


8.
実習担当教員の声

実習担当教員の声 (4分19秒)


附属小学校の実習担当教員が、次の点について語ってくれました。

  • 5月の観察実習の時と比べた9月の本実習に臨む姿について
  • 本実習での実習生の印象について
  • 分離方式の教育実習について
  • 1学級に複数の実習生を配属することついて