
学級経営における教員の工夫
話合い活動は学級活動の中核となります。それは、子どもの切実な思いから議題を選定し、吟味し合い、学級・学校生活を楽しく充実する自治的活動に結びつくからです。
その際、仲間が互いを受け入れることが前提となるため、教師は仲間とかかわる活動を仕組み、子ども一人一人のよさを引き出すことを意識していくことが大切となります。それが、係活動や集会活動の工夫です。
この活動の充実こそが人間関係づくりにつながり、ひいては学級・学校生活に潤いをもたらすこととなります。
このような実践の積み重ねが学級目標につながることを子どもと確認します。

学級経営と学級開きについて
学級経営の重要性は、学習指導や他の教育活動等との関連性がきわめて強いところにあると言えます。すなわち、学級経営が上手くいっていると、子どもたちも安定し、学びに対して意欲的で、学習の深まりを期待することができます。
また、保護者の信頼も得ることができ、さまざまな相乗効果で豊かな教育活動へと発展することでしょう。
他方、学級経営が充実していないと、クラスのもめごとが頻繁に起こり、学習にも集中できなくなり、いわゆる学級崩壊に陥りやすくなります。
本コンテンツは、学級経営のスタートである「学級開き」を中心に紹介していますが、ここに登場する実践教員の話を聞いていただくことによって学級経営の重要性とそのポイントについて理解が深まることでしょう。
充実した学級経営にしていくためのポイントはいろいろありますが、まずは、子どもたちと一緒になって「周りの人に迷惑をかけない」ための学級のルールを作り、特に年度初めにそれを厳格に実行していくことが大切だと思われます。