教員育成のためのモジュール型コア教材「教育実践編」

「総合的な学習の時間」の充実のために

総合的学習のカリキュラム構想と学びを生起させる総合的学習のあり方を考える

1.
総合的学習の質が問われている

総合的学習の質 (2分33秒)

「総合的な学習の時間」には、次のような問題が指摘されている。

  • 教科学習とどのように関連させるのか、独自性をどのように構築するのかという問題から、全国どこでもテーマの横並び現象が生じている。
  • 総合的な学習のねらいが不明確である。
  • 「何が学びなのか」、「何が支援なのか」が不明確である。
  • 学習課題が意識されていないため、真剣に思考したり、判断したり、話し合ったりすることが少ない。

総合的学習は、真に児童・生徒の学力形成につながっているのかという点で、これからは、学びの質が問われる時代になっていくのである。


2.
総合的学習のカリキュラム構想に当たって

テーマ設定 (3分57秒)

(1)テーマ設定にかかわって

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、まず、どのようにテーマを設定したらよいかが重要である。たとえば、次のようなテーマ設定が考えられる。

  • 地域や学校の立地条件を考慮したテーマ
  • 児童・生徒の興味・関心を考慮したテーマ
  • 児童・生徒が追究できる学習課題を多く内在しているテーマ
  • 焦点化されたテーマ
  • 直接的な体験が多く盛り込めるテーマ
  • 現代的な課題につながるテーマ

学習材と学習活動の練り上げ (1分26秒)

(2)テーマにかかわって、考えられる学習材と学習活動を練り上げる

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、設定したテーマにかかわって、考えられる学習材と学習活動を練り上げることが重要である。


学習課題としてのトピックを抽出 (1分40秒)

(3)そのテーマでの学習課題としてのトピックを抽出する

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、設定したテーマでの学習課題としてのトピックを抽出することが重要である。


ねらいの明確化と身に付けさせたい力の具体化 (3分39秒)

(4)構想に当たっては、ねらいの明確化と付けたい力を具体化する

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、ねらいを明確化し、その学習を通して、児童・生徒に身に付けさせたい能力(たとえば、コミュニケーション能力、対人関係能力、情報活用能力等)を具体化することが重要である。


単元構想の立案 (1分26秒)

(5)年間の単元構想を立案する

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、それぞれのテーマのねらいに迫るために、学習課題をどのような手順で構成し、追究していくか、を考えたり、学習材、学習活動、トピックをどのように関係付けて単元構成するか、単元内の学習の流れをどのように構成するかなどに留意して、年間の単元構想を立案することが重要である。


条件の吟味と準備 (3分48秒)

(6)学習を支える各種条件を吟味し、その準備をする

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、フィールドの確保、保護者への協力要請、ゲストティーチャーとしての技術職人等(その道の専門家)への協力要請、フィールドワークの場所の下見と危険度のチェック、学習環境の整備等、学習を支える各種条件を吟味し、その準備をすることが重要である。


学習展開手法の吟味 (3分48秒)

(7)学習展開の手法を吟味する

総合的学習のカリキュラム構想に当たっては、振り返りシートの書かせ方や活用の仕方、個と集団の関わらせ方など、学習展開の手法を吟味することが重要である。


3.
「学び」を生起させる総合的学習の在り方

ねらいの明確化 (1分26秒)

(1)ねらいが明確であれば、ぶれずに弾力的展開が可能となる

「学び」を生起させる総合的な学習を弾力的に展開させるためには、ねらいの明確化が重要である。


「学び」とは (1分26秒)

(2)「学び」とは、学習者自身による能動的な事象に対する意味付けや事象と事象の関係付けなどの意志活動である

学びを生起させる総合的学習を進めていくために、「学び」を次のように定義する。

「「学び」とは、学習者自身による能動的な事象に対する意味付けや事象と事象の関係付けなどの意志活動である。」

その「学び」にも様々なものがあり、それは、学習の深化とともにグレードが高まっていく。


学びを生起させる手だて (1分26秒)

(3)学びを生起させる手だて

総合的学習を深化・進展させるためには、次のような学びを生起させる手だてが必要である。

  • 体験無くして学びは無い。その際、ただ、体験をさせれば良いのではなく、その質の高い体験をさせることが重要である。
  • 個と学習集団の相互作用によって学びを深化させることが重要である。
  • 学びを生起させるためには、適切な教師の支援が需要である。