教員育成のためのモジュール型コア教材「教育実践編」

総合的な学習の時間における体験活動を活かす複数の発表方法を組み合わせた成果発表

教授意図に応じたロボット競技会と口頭発表、ポスター発表の組み合わせ

身近になった「ロボット」についての調べ学習を行なった後、調べた資料をまとめて、口頭発表の原稿や挿絵(プレゼン資料)を作成し、口頭発表を行います。

1.調べ学習に向けた事前指導授業 (37秒)

2.調べ学習の成果についての口頭発表

3.口頭発表についての教師の声 (11秒)

1.
調べ学習に向けた事前指導授業

調べ学習に向けた事前指導授業風景 (37秒)

ポイント
  • 興味関心を持たせる内容について情報提供が必要
    • 専門家によるお話、見学などの実体験が効果的
    • 新聞やテレビなどで扱われる身近な話題も効果的
  • 「調べ方」についての事前指導がなければ「調べる」活動は成立しない
    • 調べ学習の活動は低学年からの積み重ねである

<もっと詳しく!>

  • 夏休みなどの長期休暇を活かした効率のよい活動計画が必要
    • 調べるための時間を、授業中に取る必要がある部分と、宿題として自主学習で行う部分を明確にする

2.
調べ学習の成果についての口頭発表
実際の口頭発表場面

実際の口頭発表場面

ポイント
  • 発表原稿(話す内容)は、最初は書かせた方がよい
    • 話し言葉でも書き言葉でもない、説明のための言葉を意識させることが必要
  • 話すだけでなく補助提示物を用意させた方がよい
    • 低学年では図的な表現、模型等の立体的な表現を併用し言語表現能力を補う必要がある
    • (1)  画用紙のポスター、模造紙の壁新聞、段ボールや紙粘土を使った模型など
      (2)  地図や地球儀などの利用
    • 高学年では言語表現により意識をさせる
    • (1)  相手に分かり易い説明の仕方を工夫
      (2)  4コマ漫画や劇、漫才・ギャグなどの様式を借りた表現方法の利用
  • 聴く側の役割も明確にしておく必要がある
    • 「よく聴く」ための聴く視点を提供する
    • (1)  ワークシートを用意して感想を書かせる
      (2)  チェックシートで発表のよさを確認させる
      (3)  質疑応答をさせる
    • ただ感想を書かせるよりも質問を考えさせる方が内容の理解につながる

3.
口頭発表についての教師の声

口頭発表の様子(11秒)

<与野本町小学校 小田切倫子 教諭>

最初の調べ学習は、どうしても情報量が多くなってしまいます。

例えば一言でロボットについて調べると言っても、歴史や仕組みなど、調べる視点がたくさんあります。さらに、仕組みについてで は、その中には数値が出てきたり、いろいろな名称が出てきたり、関係する情報がとても多いものです。子どもたちの発表では、資料 の丸写しになってしまい、重さが何キログラム/何トンとか言いながら、イメージが持てていないこともあります。

多い情報量の中で、具体的、現実的なイメージを持たせることが大切だと思います。

発表させる上では、原稿を写したものを、丸読みをさせるのは、それは伝えていることにはならないので、自分の中で一回噛み砕いて自分の言葉にしていく過程が大事です。文字にする言葉と、音声にする言葉は違うと思います。

文字で書くのなら、漢字二字の熟語であっても、声にする時にはもっと柔らかい言い方に直すといった活動を重視する必要があると思います。情報を正しく伝えることと、自分の言葉で聞いている人にも分かるように伝えることをバランスよく取り組む必要があると思います。