身近になった「ロボット」についての調べ学習を行なった後、調べた資料をまとめて、口頭発表の原稿や挿絵(プレゼン資料)を作成し、口頭発表を行います。

調べ学習の成果についての口頭発表

実際の口頭発表場面

- 発表原稿(話す内容)は、最初は書かせた方がよい
- 話し言葉でも書き言葉でもない、説明のための言葉を意識させることが必要
- 話すだけでなく補助提示物を用意させた方がよい
- 低学年では図的な表現、模型等の立体的な表現を併用し言語表現能力を補う必要がある
- 高学年では言語表現により意識をさせる
(1) | 画用紙のポスター、模造紙の壁新聞、段ボールや紙粘土を使った模型など |
(2) | 地図や地球儀などの利用 |
(1) | 相手に分かり易い説明の仕方を工夫 |
(2) | 4コマ漫画や劇、漫才・ギャグなどの様式を借りた表現方法の利用 |
- 聴く側の役割も明確にしておく必要がある
- 「よく聴く」ための聴く視点を提供する
- ただ感想を書かせるよりも質問を考えさせる方が内容の理解につながる
(1) | ワークシートを用意して感想を書かせる |
(2) | チェックシートで発表のよさを確認させる |
(3) | 質疑応答をさせる |

口頭発表についての教師の声
<与野本町小学校 小田切倫子 教諭>
最初の調べ学習は、どうしても情報量が多くなってしまいます。
例えば一言でロボットについて調べると言っても、歴史や仕組みなど、調べる視点がたくさんあります。さらに、仕組みについてで は、その中には数値が出てきたり、いろいろな名称が出てきたり、関係する情報がとても多いものです。子どもたちの発表では、資料 の丸写しになってしまい、重さが何キログラム/何トンとか言いながら、イメージが持てていないこともあります。
多い情報量の中で、具体的、現実的なイメージを持たせることが大切だと思います。
発表させる上では、原稿を写したものを、丸読みをさせるのは、それは伝えていることにはならないので、自分の中で一回噛み砕いて自分の言葉にしていく過程が大事です。文字にする言葉と、音声にする言葉は違うと思います。
文字で書くのなら、漢字二字の熟語であっても、声にする時にはもっと柔らかい言い方に直すといった活動を重視する必要があると思います。情報を正しく伝えることと、自分の言葉で聞いている人にも分かるように伝えることをバランスよく取り組む必要があると思います。