各学校においては、全教職員一人ひとりにICカードが配られており、それを利用したユーザ認証によって、校内の情報セキュリティが守られています。
ポイント
- ICカードの保管方法および、出勤から退勤までの利用について例を挙げて説明できる。
- ICカードによる、ログイン認証、アクセス制御の例を挙げられる。
- ICカードの効果、留意点を教師の声をもとに説明できる。
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ICカードの管理・運営
(1)出勤時
ポイント
- ICカードは施錠できる保管庫に保管
- 出勤中は教員が利用・保管
- 一目でカードの有無が分かる保管の工夫
【解説】
副校長は教員の出勤前に、全教員のICカードが保管されているトレイを保管庫から取り出し、出勤簿の近くに置きます。
教員は出勤したら自分のICカードをトレイから取り出し、首から提げるなどして一日中身に付けて、必要なときに利用します。
ポイント
- ICカードは、退勤中は保管庫で管理され、出勤中は教員が管理することを説明できる。
(2)ログイン時
ポイント
- コンピュータの起動時のユーザ認証
・ICカードとPINコード
【解説】
教員専用のコンピュータを起動するためには、ICカードによる認証が必要です。
Windowsのログオン時にICカードが要求されるので、ノートパソコンに内蔵されたICカード読み取り装置の上にICカードをかざします。次にPINコードを入力するよう求められるので、PINコードを入力します。
※PIN:Personal Identity Number(個人識別番号)
ポイント
- ICカードによるWindowsのログオンの手順を説明できる。
(3)退勤時

ICカードの機能
(1)退席する時
【実験】
利用時にICカードをかざすと?
・即座にロック
・退席時のコンピュータの保護
【解説】
教員が席を立つとき、ICカードをかざせば、コンピュータは即座にロックされます。
仮にコンピュータをロックせずに、席を離れても、ある一定時間後にはコンピュータは自動的にロックされます。
ロックされたコンピュータを元に戻すためには、ICカードとPINコードで再度認証を行ないます。
ポイント
- 退席する時に、コンピュータをロックするため方法を説明できる。
(2)ICカード+PINコード

ICカードで何を守っているか
(1)校務支援システムと個人情報
ポイント
- セキュリティレベルに応じたアクセス制限
・ICカードによる認証を必要としない
予定表、連絡掲示板など
・ICカードによる認証を必要とする
成績、所見などの個人情報
【解説】
校務支援システムで扱われる情報の中には、個人情報などセキュリティレベルの高いものと、そうではないものがあります。
校務支援システムでは、ICカードによるユーザ認証により、閲覧や書き込みのできる情報やユーザに制限を加え、個人情報等を守っています。
ポイント
- 校務支援システムにおけるICカードの意義を説明できる。
(2)保健室で取り扱う情報とセキュリティ
ポイント
- 校務支援システム活用の健康状態の把握
- ICカードで守られる保健情報
【解説】
日々入力する来室記録から、全体の集計や個人の頻度等が容易に得られます。また、担任が入力した出欠席情報から、スピーディーに健康状態を把握でき、新たな発見もあります。個々の生徒の状況にも目が配れることがメリットです。
市内の養護教諭の間では、相手が保健室にいなくても、掲示板を利用することでインフルエンザ等に関する迅速な情報交換が可能です。
これらの保健情報は、ICカードとパスワード、離席時保護機能で守られています。
ポイント
- 保健室における校務支援システムの利点と保健情報の保護の方法が説明できる。