教員育成のためのモジュール型コア教材 「ICT活用編」

効果的! 情報セキュリティ対策のすすめ

ICカードとUSBメモリで守る情報セキュリティ

コンピュータシステムのサーバ室は、その重要度に応じて様々な認証方式によって、入退室が管理されています。

ポイント

  • サーバ室等の入退室管理のための認証方式を3種類挙げられる。
  • サーバなどの重要な機器と情報やネットワークの中枢的な機器が設置されている部屋は、ICカード認証、指紋認証等で、物理的に守られていることを指摘できる。
  • 校内ネットワークが、市の情報管理部局により集中管理されている例を説明できる。

1.ICカードによる入退室管理 (15秒)

2.指紋認証による入退室管理 (10秒)

3.静脈認証による入退室管理 (14秒)

4.守られている学校の情報システム (1分47秒)

1.
ICカードによる入退室管理

ICカードによる入退室の様子 (15秒)

ポイント

  • ICカードによる認証
  • ・非接触式・接触式
    (非接触式は、交通機関の切符代わりとして利用が拡大している)

  • 入室者名、時刻を記録できる

【解説】

この事例では、部屋の入室を管理するために非接触式のICカードが使われています。カードを近づけると認証が行われます。いつ誰が入室したか記録されます。暗号番号の入力を組み合わせることにより、他人によるカードの不正使用を防げます。

最近のコンピュータでは、非接触式ICカードの読み書き装置を内蔵したものが見られるようになってきています。

ポイント

  • 非接触式カードでの入退室の実際を実感できる。


2.
指紋認証による入退室管理

指紋認証による入退室の様子 (10秒)

ポイント

  • 指紋認証
  • ・生体認証方式の一つ

    ・指紋により個人を特定

  • ICカードのような紛失の心配がない
  • ID番号との組み合わせ

【解説】

ICカードの場合には、他人による不正使用の可能性をゼロにできません。また、紛失する危険があります。人間の体の一部の特徴を使って認証する方式は、より個人を特定することに優れています。ただし生体認証に利用される指紋データ等の保護が重要でもあります。

最近のコンピュータやUSBメモリでは、指紋認証機能を有するものが見られるようになってきています。

ポイント

  • 指紋認証での入退室の実際を実感できる。


3.
静脈認証による入退室管理

静脈認証による入退室管理 (14秒)

ポイント

  • 静脈認証
  • ・生体認証方式の一つ

    ・手の平の静脈パターンにより個人を特定

  • ICカードのように紛失の心配がない
  • ID番号との組み合わせ

【解説】

生体認証方式には、指紋、静脈、網膜、声紋など、様々なものが技術開発され、セキュリティレベルの高さに応じて、利用されるようになりました。セキュリティを一層高めるためには、これらを組み合わせて認証します。

ポイント

  • 静脈認証での入退室の実際を実感できる。


4.
守られている学校の情報システム

各学校の稼働状況の一括監視 (1分47秒)

ポイント

  • 指紋認証等の入退室管理で守られる
  • ・サーバ機器と蓄積された情報

    ・ネットワーク機器

  • 各学校のコンピュータやネットワークの一括監視
  • ・障害時のすばやい対応

【解説】

生体認証により入退室が管理された部屋の中には、ネットワーク管理用機器、サーバ関係の機器など、情報システムの中枢の機器が設置されています。個人情報はここのサーバに蓄積され集中管理されています。

市内の学校内に設置された無線LANアクセスポイントの稼動状況、コンピュータへのソフトのインストール状況等を監視できます。また、問題が発生した場合には、直ちに問題箇所を特定し解決策を検討できます。

ポイント

  • 一般には知られてないところで、情報システムを守るための管理がなされていることを説明できる。