ゴール
- 表計算ソフトを単独で利用する成績管理ではなく、校務システムとしての成績管理により、複数の教員が入力した日々の所見や点数等の評価データがサーバに蓄積され、様々な一覧表として出力されることを説明できる
- 特別支援教育における指導計画が校務システムによって容易に作成できることを指摘できる

評価データの多角利用
ポイント
- 日々入力された点数や所見データから各種表を作成
- 成績個票、成績一覧表、通知表、指導要録、調査書
【解説】
成績管理システムを利用すると次のようなことができます。
- 日々入力した出欠席のデータ、各教科が入力した評定、総合的な学習の時間の記録、日々の気づきを蓄積した「ひのっ子宝箱」から選択した所見などが、自動的に通知表に集約されます。今までの「担任一人の手書きによる通知表」から、「すべての先生の子どもを見る目が反映されたポートフォリオ形式による通知表」に変わりました。意識改革が必要ですが、非常に効率的で教育的配慮にあふれた通知表になりました。
- 各教科が入力したテストの点数から生徒個人用の個票が自動的に作成され、得点、平均点、自分の位置がわかり励みになる度数分布表などが印刷されます。
- 蓄積された各学期の成績、通知表、所見、出欠席状況などから指導要録が作成できます。副担任と分担して作業ができる点も便利です。
- 進路指導に必要な成績一覧表、個人のデータを集約した調査書は、新たにデータを入力することなく、蓄積されたデータから作成することができます。
- 観点別評価のデータから埋め込まれた計算式により評定を決定できます。
<メリット>
- 異なる教科の教員が同時に同じクラスの成績を入力できる。
- 一度入力された貴重なデータは、いろいろな帳票に反映されて無駄がない。
- データさえ正しければ、種々の集計結果の正確さが保証される。
- うまく使えれば、担任の時間を生み出すことができる。
<ディメリット>
- 誰か一人でも日々の入力を怠るとシステムの利点が発揮されない。
ゴール
- 成績管理システムでどのようなことができるか説明できる

所見の記録
ポイント
- 生徒に関する所見を蓄積・共有する「ひのっ子宝箱」
- 一人の生徒を大勢の先生が見つめる仕組み
【解説】
各教科の先生、養護の先生など担任以外の多くの先生も生徒を見てくれています。それらの先生は生徒について気づいたことを「ひのっ子宝箱」に入力・蓄積します。担任は生徒に関する他の先生からの情報ももらうことができます。教員間の新しいコミュニケーションの手段になっています。この学校では、生活指導主幹がこの管理を行っています。
すべての教員がすべての子どもに対して、授業中に限らず、学校生活のあらゆる場面で、その子の良さを見つけていきます。このことで、子どもに自信をもたせると同時に、教員自身の見る目を磨き、広い視野に立った多面的な児童・生徒理解につながっていきます。
ゴール
- 一人の生徒に関する所見が大勢の先生の目から蓄積されることを説明できる