教員育成のためのモジュール型コア教材 「ICT活用編」

情報社会の約束

児童が情報社会の一員としてルールやマナーを守って、情報を集めたり発信したりできるように指導する

1.
授業のねらい(インタビュー)

授業のねらい (1分42秒)

ポイント

  • 肖像権の理解とともに、思いやりの心を持つことの大切さを考えさせる
  • 児童の経験を生かす

【解説】

肖像権という権利があるから守るのではなく、「自分の姿がテレビやネットで公開されることでいやな思いをさせないか」という思いやりの心を押さえるところがポイントです。

本学級の児童は自分たちの作ったニュースが公開された経験があります。「テレビに出ることはいいことだけかな?」という問いをきっかけにして、深く考えさせるようにします。

ゴール

  • 肖像権の理解とともに思いやりの心を持つことが重要であることを理解させることができる
  • 児童の経験を踏まえての指導について理解できる


2.
通常の授業の流れから、情報発信のルール・マナーを考えるきっかけを作る

「ニュースつくり」と「思いやり」 (2分00秒)

ポイント

  • 児童にとっても意味や大切さのわかる「思いやり」をキーワードにしながら、情報発信におけるルールやマナーについて考えさせる

【解説】

学校の先生方に出演いただきながら、ニュース制作を目指す単元の中で、情報発信のルール・マナーについて考える機会を設定します。

前時の学習を振り返らせた後で、「ニュースをつくるときに大事なこと」に「思いやり」があることを伝えます。

ゴール

  • 前時までの学習を振り返ることで、児童が気付いたこと(具体的に、正確に、わりやすく、元気に等)の他に、「ニュースつくり」に「思いやり」が必要であることを示唆できる


3.
ニュースで報道される当事者の気持ち

当事者の「気持ち」を考える (2分22秒)

ポイント

  • 児童が馴染んでいる「放送教育番組」を活用する
  • ニュースのつくり方により、映っている人に喜ばれることもあるが、傷つけてしまうこともあることに気付かせる

【解説】

単に想像させただけでは、緊張する、恥ずかしい、わくわくするなど、映し出されることにしか関心が届きません。家族の生活をもとにした放送番組を視聴させ、情報の内容や質と報道される当事者の気持ちとの関係を考える機会を設定します。

ゴール

  • 情報の内容により、報道される当事者の気持ちは異なることに気付かせることができる


4.
肖像権って何だろう?

コンテンツ(ネット社会の歩き方)から肖像権を考える (2分31秒)

ポイント

  • 教師の解説とともに、コンテンツを視聴させ、肖像権を理解させる
  • 肖像権という言葉と、肖像権を尊重するための行動を結びつける
  • この単元で目指すビデオ撮影で心がける点に気付かせる

【解説】

児童は肖像権という言葉を聞いたことはあっても、侵害されている場面や、肖像権を守るためにとるべき行動は理解していません。ここでは、コンテンツを視聴させながら、肖像権を尊重するための行動について考えさせています。

児童とやりとりしながら、教師がコンテンツの解説をすることで、児童の関心を維持する工夫が見られます。

ゴール

  • 顔や姿の映像が勝手に利用されないように守られる権利としての「肖像権」を理解させることができる
  • 守るための意識を持たないと、侵害しがちであることを理解させることができる
  • 他人の顔や姿を利用する場合は、本人からの許可を取ることが、権利を守ることになる。自分たちが情報収集・取材するときも、相手に対する配慮(思いやり)が必要であることに気付かせることができる
  • 権利だから、守るのではなく、相手の気持ちを考えるのが「情報社会の一員」としてマナーであることに気付かせることができる


5.
授業のまとめ

権利だから守るだけでなく、思いやりを! (1分47秒)

ポイント

  • チェックリストを用いて、日常的に起こり得る場面での、判断や行動まで考えさせる

【解説】

情報モラルについての学習では、言葉や用語の理解にとどまり、具体的な行動に結びつけるために別の手だてが求められることが多くなります。この授業は、児童が理解しやすい「思いやり」という心情から、日常的に肖像権を尊重する大切さを考えさせています。

ゴール

  • 想定場面(チェックリスト)で、自分がとるべき正しい行動を確認させることができる


6.
情報モラル教育のポイント

情報モラル教育のポイント (1分06秒)

ポイント

  • 普段の授業の流れの中に、情報モラル教育を位置づける

【解説】

情報モラル教育を取り立てて指導するというよりも、教科等の授業で関連する学習内容を扱うときに、自然な流れの中で情報モラル教育を位置づけます。

情報モラル教育のためだけに設定できる時間には限りがあります。全教育活動の中で計画的に実施していく必要があります。

ゴール

  • 情報モラル教育は、普段の教育活動に関連づけて行うことで、計画的な実践が可能になることがわかる


7.
児童の声

児童の声 (40秒)

【解説】

「勝手に撮ってはいけない、許可を取ることが必要だとわかった。」

「その人の写真等を悪用される場合があるので、プライバシーを守るためには肖像権は大切だとわかった。」

インタビューに答えてくれた児童は、授業をしっかり受け止めて、これから肖像権を守っていこうという意欲を表現しています。

ゴール

  • 児童に実践意欲をもたせるような指導が重要であることがわかる