
やっぱり大画面! − 普通教室での利用のための工夫 −
あらかじめ必要な教材をダウンロードしておくことで、インターネット接続ができない教室でもディジタルコンテンツを提示することが可能になります。本事例で紹介している「理科ねっとわーく」のコンテンツは、部分的にダウンロードして利用することも許可されています。
また、一度に全員にコンテンツを提示するために、プロジェクタなどの大画面で表示できるICT機器を利用するとよいでしょう。

- コンテンツによっては、ダウンロードが許可されていない場合もあるので注意が必要。
- 早めに授業設計を行い、ICT機器の使用について事前に周囲に通知しておく。
- 操作や投影の準備を事前にしっかりしておく。

授業の準備はテキパキと − ICT機器の準備作業 −
ICT機器を活用した授業準備や授業実施では、ときおりスクリーンに画面が表示されなかったり、インターネットへ接続が切れてしまったり、接続はしていても読み込み速度が遅かったりといったトラブルが起こる可能性があります。
しかし、原因を理解し、十分に準備を行っておけば、トラブルを未然に防ぐことができます。

- 必要な機器を早めに教室に持ち込んでおく。
- 機器の接続をしっかり確認する。
- コンピュータやプロジェクタの設定を確認する。
- 生徒に準備作業の一部を手伝ってもらうことで、生徒自身の参加意識を高めることができるが、最後の確認は教師がしっかりしておく。

いざ実践! − ディジタルコンテンツの効果的な活用 −
最近のディジタルコンテンツ教材は、写真や映像などが充実し、見栄えも良く、生徒に対して従来までとは少し目先を変えた教材を提示することができます。特にこの事例で紹介している国語の授業では、教室にコンピュータとプロジェクタを持ち込むだけでも「国語の授業で、いったい何が起きるのだろう?」といったような生徒の興味を引く効果が期待できます。
しかし、なによりも重要なのは、教科書の内容理解を深めるのに効果的なコンテンツを適切な場面で用いることです。

- しっかりとした授業設計を行い、理解を深めるのに必要な要素を確認しておく
- 事前に十分な教材研究、教材選択をしておくことが重要
- 元々の解説ナレーションが、授業対象の児童生徒達には難解すぎたり、早口すぎたりする場合は、教師が代わりに、ゆっくりとした口調で、平易な言葉を用いて分りやすく解説する