ゴール
- 授業中にCAIシステムから得られる評価情報の種類と、その活用方法を説明できる
- 応答記録がどのような情報を含み、どのように指導に活かせるか、例を挙げて説明できる

授業中に教師用画面から得られる情報
ポイント
- 診断・補充の教材の仕組み
- 授業中に教師用コンピュータから得られる評価情報
学習者個々およびクラス全体の
- 進行状況
- 目標達成状況
- 誤答傾向
など
【解説】
CAIは、単に問題が画面に提示され、自動的に採点されるだけではありません。
まず、CAI教材の特徴を紹介しましょう。優れた教材は、目標分析、児童の実態調査結果をもとに作成されています。そのため、児童一人ひとりの目標別の達成度や誤答傾向を診断できるようになっています。また、対応する補充用の教材も備わっています。
つまり、学習時には、児童の理解状況を診断し、その結果に基づいて最も適した課題に進むような仕組みを持っているのです。
もちろん、その診断結果は、児童にも伝えられますし、教師には、より詳細な情報が提供されます。
授業中、教師は、時々教師用コンピュータに提示される評価情報から個別指導の必要な児童を見つけて、個に応じた指導を行います。
ゴール
- CAI教材の特徴を説明できる
- 授業中にどのような評価情報が得られるか例を挙げることができる

応答記録を活かした個別指導
ポイント
- 学習の過程が記録されている
- 応答記録を次の授業に活かす
【解説】
CAIでは、どの学習者が、どの問題で、何と回答したのか、などの応答記録が蓄積されています。
応答記録は表計算ソフトなどで分析して活用します。また、そのための便利なツールも提供されています。
ベテラン教師は、この応答記録を次のように使っています。
- 間違いにパターンが見られることがわかる。
- 誰が、どのような間違いをしていたのかがわかるので、その児童への個別指導の計画に役立つ。
- 教室での一斉授業の場合、ある児童が1回の解答で間違えたとき、他の児童に発言を求めることが多い。しかし、CAIの応答記録を見ると、もう一度チャンスがあれば正解できる児童がいることが確認できる。
- ピボットテーブルを使うと、どの子がどのような間違いをしたのかを一覧でわかる。
- データに基づいて、個別指導ができる。
ゴール
- 応答記録の内容を列挙できる
- 応答記録をどのように処理すると何を読み取れるか説明できる