ポイント
- CAIのどこが一斉指導と異なるのかを説明できる
- CAIの特徴・効果を説明できる

一斉指導から個別指導への発想の転換
ポイント
- 一斉指導と個別指導
- 個の理解状況に応じて学習が進む
【解説】
CAIを日常的に活用している教員が、次のように語っています。
- 教師は一斉授業に慣れている。そのため、コンピュータが一人ひとりに用意されれば個別学習が可能になるのに、教師はつい一斉指導の形式から抜け出せない傾向がある。
- 児童が皆そろって同じことをやらなくてもよい、ということを前提に授業をすればよい。
- 児童はコンピュータ室に来た順に、それぞれ学習を始める。授業開始のけじめがつかない、と思われるかもしれないが、コンピュータ室に来る時点で、児童自身はけじめがついている。だから、一人ひとりを出迎えて挨拶している。
- 授業の終わりも、一斉に終わるのでなく、一人ひとりに声をかけて終わりにしている。
- 満足できるところまで、児童は自分で判断して学習している。全員がそろってと考えないほうがいい。
- その子なりのペースで学習が一人ひとり成立することが大切だ。
- ペーパーテストで点数が低い子でも、CAIの学習記録を見ると、1回目で間違えて、2回目の解答では正解していることが確認できることがある。もう一度チャンスがあれば正解できる子なのだ、ということがわかる。このような記録は、このシステムがなければとても記録しきれない。
ゴール
- CAIを実施するためには、一斉指導ではなく、個別指導としての発想を教師が持つことが必要であることを説明できる

子ども同士の学び合いを大切に
ポイント
- 孤立学習ではなく、児童同士、児童と先生が触れ合って学ぶ
- 学び合うことを奨励することが大切
- 教師は評価データを参考にして、個別指導に専念する
- ノートもきちんと書いている
【解説】
CAIによる指導を数回体験された先生が、その特徴を次のように語っています。
- コンピュータから提示される問題に解答すると、コンピュータからメッセージが表示されて、児童は、励まされたり、間違いを指摘されたりしながら学習を進める。
- 先生は、教師用コンピュータ画面から学級全体の進捗状況や理解状況、また、個々の児童の理解状況を把握し、必要に応じてその児童のところへ行って個別指導する。
- 普段では気づけない子どもの理解状況をコンピュータの評価データから把握できる。
- 児童はマイペースで進められる。
- 満足できるところまで、児童は自分で判断して学習している。全員がそろってと考えないほうがいい。
- 教師は個別指導が必要な児童に専念できる。
- 自分ひとりでコンピュータと向かい合って学習するものだと思っていたが、むしろ友達と相談することを奨励すべきことを知って、指導方法を変えた。
- お互いに学び合う場面を作っていった。
- 習熟、練習と捉えていたが、そうではなく、その場で評価して児童に返していくことができることが特徴である。
- 最後の復習ではなく、学ぶ途中でこの学習方法を取り入れると効果的である。
- 算数の指導・学習方法の新たな提案であろう。
ゴール
- CAIの効果を指摘できる
- 誤解されやすい点を指摘できる