教員育成のためのモジュール型コア教材 「ICT活用編」

課題を明確にし、思考を深める教材提示(国語・数学)

動的図形ソフトと二次元マップ作成ソフトの活用

ゴール

  • 課題を明確につかみ、思考を深め、まとめるためにマップ作成ソフトの活用が有効であることを知ることができる
  • 国語の授業の流れの中で、ICTがどのように活用されているのかを知ることができる

1.課題をもって物語に向かう (2分30秒)

2.ICT活用のバタフライ・マップ (3分45秒)、(2分43秒)、(2分32秒)

3.まとめの授業 (9分57秒)

4.授業者と指導者の声 (1分32秒)、(3分13秒)

1.
課題をもって物語に向かう

課題を伝える (2分30秒)

ポイント

  • バタフライ・マップ法
  • 本文を読んで問いをたてる
    「『きつねの窓』は主人公の「ぼく」の心に幸せな気持ちを運んでくれた。是か非か。」
  • 問いに対する自分の意見をもつ
  • その理由を「事実」の羽と「説明」の羽に書く

【解説】

安房直子の『きつねの窓』を題材に、ファンタジーを読み深めるために、ここではバタフライ・マップ法(資料参照)を活用しています。

まず、紙のバタフライ・マップ上の胸・腹の部分に自分の意見を書き込みます。

次に、その理由を、本文からひろった「事実」とそれに対する「説明」とにわけて、関連付けながらそれぞれの羽に書き込みます。

ここでは、次のステップで用いるコンピュータ画面上のバタフライ・マップを厚紙に印刷したものと付箋紙を活用しています。

ゴール

  • バタフライ・マップ法を活用した授業の最初のステップを知ることができる


2.
ICT活用のバタフライ・マップ

画面上のバタフライ・マップに記入 (3分45秒)


他グループへの公開の設定と発表の目的 (2分43秒)


グループの発表と「問題」の入力 (2分32秒)

ポイント

  • 操作方法は、スクリーンで分かりやすく提示
  • スタディノートのポスター機能で、グループとしてのバタフライ・マップを作成
  • グループのマップが完成したらクラスに公開
  • グループのマップを使って、意見を発表
  • 発表を聞いて、「問題」の羽を記入

【解説】

一人ひとりで作成したマップから、話し合ってグループとしてのマップをコンピュータの画面上で作成します。

まず、自分の考えをそれぞれが入力します。同じグループの友達が入力した付箋も自分の画面上に現れてきて共有できます。

全員が入力を終えたら、グループで話し合って、説得できるものに絞っていきます。

完成したら、クラスの仲間に発表します。このとき、スクリーン上にマップが提示されています。

他のグループの発表を聞きながら、新たな観点、足りなかったところなど、別の読み方に触れて感じる自分としての問題点をまとめて「問題」の羽に書き込みます。

ゴール

  • コンピュータ上でバタフライ・マップを活用する手順とその意味を説明できる


3.
まとめの授業

まとめの授業 (9分57秒)

ポイント

  • スクリーンにバタフライ・マップを提示して「問題」の羽に書いたことを発表
  • 自分の考えていたことが変わってきた
  • 児童の読みが深まっている
  • 「解決」の羽に、「本当はどんな気持ちを運んだのか」を記入
  • 深い読書のきっかけに

【解説】

バタフライ・マップを活用しながら、読みを深めるにつれ、「『きつねの窓』は、ぼくの心に幸せな気持ちを運んでくれた。」これが「是か非か。」では問えない問いであることに気づき、「本当はどんな気持ちを運んだのか。」を問い直すように読みが深まりました。

その結果、いろいろな気持ちを「解決」の羽に記入することになり、白か黒では判断できない問題に気づくことができました。

なお、この授業は公開授業として実施されものです。

ゴール

  • 読みを深めるために、ICTを用いたバタフライ・マップ法が効果をもたらしたことを児童の発言から実感できる


4.
授業者と指導者の声

授業後の研究会での授業者の声 (1分32秒)


バタフライ・マップ法の指導者の解説 (3分13秒)

ポイント

  • バタフライ・マップ法の効果
  • ICTを活用した意味

【解説】

<授業者の声>

  • バタフライ・マップ法は、1枚の紙の上で児童の思考を整理するのに有効
  • パソコン操作になれてしまえば、紙のマップも画面上のマップも児童にとっては同じ
  • パソコンのマップでは、自分や相手の意見を壊すことをためらわないので、新しい意見が出やすい

<指導者の声>

  • 紙のマップは、自分で考える個のマップ
  • ICT活用マップは、友の学びから学ぶ共有マップ
  • 新たな探求につながる

ゴール

  • 授業者がどのような効果を実感しているか説明できる
  • バタフライ・マップを活用した指導法を考案した指導者の意図を知ることができる