
幼児期の理解と対応


- 3歳児健診前後で、人への関心はあるか、ことばの獲得や発達の遅れはないか、感覚過敏はないかを確認する
- 保育所・幼稚園で、集団行動がとれるか、対人関係はよいか、問題行動がないか、こだわりはないかをみる


小学校低学年時期の理解と対応


- 発達障害があると、小学校低学年から「登校しぶり」を見せることが少なくない
この場合、学習困難なためか、友人関係のためか、集団行動ができないためか、見定める - 発達障害がある児童は不安の処理が弱いので、パニック(大声や情緒不安)をみせたり、何かのこだわりがあったりする
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小学校高学年時期の理解と対応


- 前思春期になると、自己と他人との違いを意識し始める
- 発達障害があると、ことばを辞書どおりに受け取り、本音と建前の区別がつかない、他人の感情に対する共感が行われにくい
- 対人関係がつくれずに引きこもり、連続的な不登校が始まることが少なくない
- 自分の感情をどの程度表現できるか、コミュニケーション能力を確かめること
- 発達障害が疑われた場合、専門家にリファーする
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中学校時期の理解と対応


- 思春期では、発達障害があると他の生徒との差が歴然とするので、速やかに専門医にリファーする
- 親に障害特性を理解してもらう働きかけを行う
- 得意なものを生かして発達障害の二次障害に対処する
- 少人数学級や適応指導教室の活用

A子のイメージ表現


- A子は言語による表現は得意ではないので、カウンセリングの中で絵画や箱庭で表現してもらうこともあった
- A子の風景構成法では、現実的な世界と関係が持てずに、引きこもり傾向が強く、自己の発達が遅く家から離れない状態を示した
- A子が中学校2年の後半に、箱庭療法(月1回ペース)を行ったが、砂遊びを楽しみ、彼女らしい強迫的なデザインを表現した
感情の表現は乏しかったが、高校進学のイメージが固まった
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