教員育成のためのモジュール型コア教材「教育実践編」

教師がおこなうカウンセリングの基礎的ポイントを再発見しよう

カウンセリング的な環境作りと教師に必要な姿勢や言葉使いを中心に

1.
適切なカウンセリング環境

実際の教育相談室の様子 (1分22秒)


実際の教育相談室を見てみましょう。ここで紹介している写真は、山口大学教育学部附属山口小学校と、附属山口中学校の教育相談室です。

落ち着いた・秘密が保てる環境作りをどのように工夫しているでしょうか?

特に、次の4つの点に注意して見て下さい。

  • 適度な広さと明るい環境(広すぎても、明るすぎても落ち着かない)
  • 気持ちを落ち着かせることができる環境(壁の絵、ぬいぐるみや絵本)
  • 外から守られている環境(外からの声がはっきりと聞こえない、少し厚手のカーテンや衝立がある)
  • 落ち着いて、長い時間でも話しができる環境(ゆったりできる椅子、座布団)

このような安心できる雰囲気作りから、「心」の居場所も生まれるのです。


2.
学校でおこなうカウンセリングとは

児童・生徒が抱える主な相談の内容 (2分37秒)


学校で児童・生徒が悩んだり、不安に思う主な相談には次のような内容があります。

  • 家庭生活の問題
  • 学校生活の問題
  • 身体の問題
  • 学習の問題
  • 精神面からくる行動上の問題

相談内容は多様であり、個人によって悩み方も違います。

それだけに、大切なことは、目の前にいる児童・生徒の様子をよく観察しながら、「心」の声に傾聴することです。


3.
カウンセラーとしての態度

落ち着かないカウンセラーの態度 (4分13秒)

ここでは、模擬的に作成した相談場面の映像を見てみましょう。映像は2回繰り返しています。

1回目は、カウンセラーの態度や話し方で問題だと思ったことをメモして下さい。

2回目に、今度は問題のある部分で×印を表示しますので、みなさんのメモと比較して下さい。

教師として何気なく振る舞っている「いつもの態度」が、実はカウンセリング場面では、児童・生徒に不安を与えることに気づいて下さい。

<問題点と対応>


4.
カウンセリングで注意する言葉の使い方

こんな言葉をいつも使ってはいませんか? (2分05秒)

教師として何気なく使っている言葉が、教育相談では児童・生徒に新たな不安を生じさせる場合があります。

次の言葉を使用することは特に留意して下さい。

  • 頑張ってね
  • 心配ない、大丈夫だよ
  • しばらく様子をみましょう
  • 先生にまかせなさい
  • また、何かあったらいつでも相談に来なさい

どうですか?

皆さんも、周囲の人から相談を受けたときによく使っていませんか?

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5.
カウンセラーとしての相談の聞き方

しっかり聞くための基本姿勢 (1分53秒)


ここでは、「しっかり聞く姿勢」を模擬的に行った相談場面を紹介します。

「心」の声を傾聴するための教師の基本的な姿勢を学びましょう。

  • 名前をしっかりと呼んであげること
  • うなずきや繰り返し等で話してくれることへしっかりと反応してあげること(特に、小学生)
  • 話しが一段落したら、それまでの話しをまとめてあげたり、簡単な質問で話しの内容を整理しながら、次に進むこと
  • 大切な話しをしてくれたことへの感謝の気持ちを表現すること
  • 教師側の発言としては、短い文章で表現すること