
学習障害とは

【考えよう】
- 知的発達や全体的な発達に遅れがないか?
- 他の障害や環境的な要因はないか?
- どのような困難さがあるのか?
【ゴール】
- 実態把握をし子どものもつ困難さについて理解すること
- 特性に応じた適切な支援方法を考えること
- 校内支援体制の充実が大切であること
【ポイント】
- 学習障害という基本的症状と心理・行動的特徴を区別すること
- わかりやすい授業づくりや学級経営が重要であること
- 校内支援体制の充実が大切であること
【まとめ】
- 保護者、専門機関、専門家チーム、特別支援学校等と連携すること

読むことの困難さ

【考えよう】
- 文字の形が見分けにくい?
- 読むところに集中しにくい?
- まとまった言葉として捉えられない?
【ゴール】
- 似た形を区別すること
- 読むところに集中すること
- 音節を意識すること
【ポイント】
- 形はめパズルなどで形の区別を練習すること
- 定規をあてて読むなどわかりやすく示すこと
- 音節ごとに区切って線を引き、読むこと
【まとめ】
- 教科書拡大コピー、線を引く等読みやすい工夫をすること

書くことの困難さ

【考えよう】
- 書字動作がうまくいかない?
- 漢字の構造を覚えられない?
- 書く内容をまとめる力が弱い?
【ゴール】
- 書字動作をスムースにできること
- 「へん」と「つくり」の構造に慣れること
- 話したことを短い文章にすること
【ポイント】
- 手指、腕を使っての空書きしたり、升目を利用すること
- 漢字カルタで構造を覚えること
- 口述筆記をし、書き写させること
【まとめ】
- 書くことへの抵抗感を和らげる工夫をすること

計算することの困難さ

【考えよう】
- 数の概念が不十分?
- 二桁以上の数字の書き方が不正確?
- 位置関係がとらえられない?
【ゴール】
- 数の概念を習得すること
- 数字を正しくきちんと書くこと
- 筆算の位置を正しく書くこと
【ポイント】
- 具体物を操作しながら数概念を学ぶこと
- 繰り返し、数字を正しく書く練習をすること
- 升目や色別にして筆算の位置を覚えること
【まとめ】
- 基本的な概念や計算の習得とミスを防ぐ工夫をすること

推論することの困難さ

【考えよう】
- 文章の意味を読み取れない?
- 順序立てて考えることが苦手?
- 式を立てることができない?
【ゴール】
- 文章題の意味を理解すること
- 2段階以上の論法に慣れるくこと
- 式の立て方に慣れること
【ポイント】
- 問題文の要点や重要な言葉に印をつけて読むこと
- 問題文を図や絵、具体物で示すこと
- 単純な問題から式を立ててみること
【まとめ】
- 推論の手助けとなる補助手段の工夫をすること

二次的障害を防ごう!

【考えよう】
- 自分のことを理解できず困っている?
- 友人たちも相手の行動の意味を理解できず困っている?
- クラスがまとまらない?
【ゴール】
- 自分のことを知ること
- 人間の多様さを知り、相手を理解すること
- クラス集団を育てること
【ポイント】
- 保護者や教師等の支援で自己理解を深めること
- 個々の違いを大切にすることに気づくこと
- ひとりひとりが安心でき、自己発揮できるクラスであること
【まとめ】
- 自己理解、他者理解、相互理解を深める工夫をすること

レッツトライ!特別支援教育してみよう

特別支援教育の推進
●趣旨:
障害のある児童生徒などの教育について、従来の「特殊教育」から一人一人のニーズに応じた適切な指導及び必要な支援を行う「特別支援教育」を推進すること
●特別支援教育の推進:
- 校内委員会を学校運営組織に位置づけ、設置すること
- 特別支援教育コーディネーターを校務分掌に位置づけ、指名すること
- 通級指導教室の活用や特別支援学級教員との連携を図ること
- 特別な支援を必要とする児童生徒に関する「個別の指導計画」や「個別の教育支援計画」を作成すること
- 専門家チームや巡回による指導、特別支援学校のセンター的機能、専門機関等とも必要に応じて連携を図ること