教員育成のためのモジュール型コア教材 臨床編

いじめをした生徒の指導における落とし穴

いじめの加害者に対するカウンセリングの必要性

1.
いじめをした生徒から話をきく
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教師はいじめられたアキオに事情を聞き終えた後、いじめをした生徒に指導しています。教師はいじめを行った3人全員を同時に呼んで、頭ごなしに話を訊いています。

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<この場面ではどのような課題があると思いますか?>


2.
情報を集め、いじめをしたことを認識させる
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ゲンタはふてくされたような態度で、なかなかいじめを認めようとしません。しかしいじめられていたアキオの話やいじめの様子を見ていたクラスメイトからの情報によるとゲンタが中心となっていたことは間違いありません。そこで、教師はアキオに謝罪するように指導しました。

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<この場面ではどのような課題があると思いますか?>


3.
家庭と連絡を取る
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教師はゲンタの両親に連絡を取り、学校に呼び出しました。教師がいじめの状況を説明すると、ゲンタの母親は「やっかいなことをしてくれたものだ。自分にはお手上げである。」という具合で、父親は「家で自分が言って聞かせる。」と言い、早々に帰宅しました。

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<この場面ではどのような課題があると思いますか?>


4.
学校内外で連携する
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この中学校にもスクールカウンセラーが配置されていましたが、教師はスクールカウンセラーが扱うのは不登校などの問題であると考え、いじめの件については相談をしませんでした。

また、管理職の教師も教育委員会へは報告しましたが、いじめが表沙汰になると地域からの学校の評価が低下してしまうことを懸念して、警察へ通報することはもってのほかと考えました。最終的に学校は重篤な事態であると判断し、ゲンタらいじめを行った生徒達を出席停止処分にしました。

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<この場面ではどのような課題があると思いますか?>


5.
サポートを継続する
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ゲンタが出席停止の期間を終えて学校へ登校するようになると、周囲の生徒達は、様々な反応を示します。面白い奴、あるいは英雄扱いするような生徒もいれば、遠巻きにして見ており、影でコソコソと噂話をする生徒もいます。教師はいじめの件はすでに解決済みであり、ゲンタが多少周囲の生徒に何かを言われても身から出た錆なので、放っておこうと思っています。

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<この場面ではどのような課題があると思いますか?>