【小学生では、なぜ、モデリングやモデルとする言葉の提示が必要なのでしょうか?】

  • モデリングは、スキルを学ぶ段階(獲得の段階)で、大きな役割を果たします。目指す目標の振る舞いや言葉を具体的に示して意識化することが、スキルを学ぶのに効果的だからなのです。
  • 総じて、子どもは褒めた体験は少ないですし、褒めるスキルを学び損なっている子どももいます。つまり、適切に褒めるモデルを意識して見ていないために、スキルを獲得し損なっている子どももいます。それらの子どもにも明確な目標を与える意味が大きいでしょう。
  • 大学生の場合、これまでの生活体験で数多くの褒める場面を見ていますし、小学生で示す程度のスキルを改めて新しく学ぶことはありません。それよりも、実行に移す「遂行の段階」の中で自ら学び取るように仕組むだけで良いのです。そのために、小学生のようなモデリング場面を取り立てて設けなかったのです。

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