教員育成のためのモジュール型コア教材 臨床編

子どもたちの社会性が育てば、学級は生まれ変わる

SST(ソーシャルスキルトレーニング)を用いた学級づくり

SSTって何? (3分26秒)

ここではSSTについての理解を深め、心理教育プログラムのSSTが子どもたちになぜ必要であり、なぜ有効なのかについて考えてみたいと思います。

今、学校では、子どもたちが互いにうまく関われない、相手を傷つける言葉を平気で口にしてしまう・・・などといった、子どもたちの社会性が足りないと思われる行動がみられています。教師は言葉による指導を行いますが、なかなか子どもたちの身に付きません。

教師の話を聞くだけではなく、子どもたち自らが実際に体験することを通して、心地よさや安心感などを感じながら、具体的な振る舞いを学習してこそ、その場にふさわしい行動(スキル)を身に付けられるのです。学習によって行動を学ばせようとするのがSSTなのです。


1.
若いハヤカワ先生が中堅クリハラ先生に子ども人間関係について相談する
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  • 若いハヤカワ先生が中堅クリハラ先生に子ども同士の人間関係について相談しています。
  • 子どもたちがなんとなく、互いにうまく付き合えていないなと感じることがあります。これは、子どもたちの社会性が育っていないことが、その原因の一つであることがあります。
  • 「子どもたちの社会性を授業で育ててみたらどうか。」とクリハラ先生は提案します。

2.
子どもに人付き合いを学ばせるためのSSTについて知る
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  • 中堅クリハラ先生が若手ハヤカワ先生にSSTの研修会で学んだことを、説明しています。
  • SSTとは「ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skill Training)」の略で、人付き合いの技術(スキル)をトレーニングするものです。
  • 学級の子どもたちみんなの人付き合いが上手になれば、子どもたちの人間関係がよくなり、問題行動が減るはずだと言うのです。

3.
SSTの4つの要素について知る
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  • 人付き合いの技術(スキル)を上手にするSSTは、インストラクション、モデリング、行動リハーサル、フィードバックの4つの要素で成り立っています。
  • 4つの要素それぞれについて、心がけておきたいポイントがあります。
    それぞれの活動でのねらいをおさえていないと、何を学んだのかがわからず、その後の行動によい影響を与えるところまでいきません。(日常生活でも学んだ行動を行うことができることを般化といいます)

<SSTの4つの要素とポイントについて復習してみましょう。>


4.
SSTは子どものみならず教師自身の力量を高めるためにも有効である
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  • 若いハヤカワ先生が中堅クリハラ先生に「うちのクラスでやってみたら、さっそくこんな子どもの姿がみられた。」と喜んで報告しています。
  • SSTは人付き合いのスキルですから 誰にとっても必要なスキルです。人付き合いが上手な人は、人間関係をスムーズにすることができ、上手に人とかかわれる自分に自信をもてるようになります。
  • 学級で子どもたちと接するときに、教師自身の姿は、子どもたちの重要なモデルとなります。教師がSSTを学び、教えることは、子どもの社会性を育てるだけではなく、モデルとなるような社会性を教師自身が身に付けることにも繋がります。つまり、ソーシャル・スキルを高めた教師は、子どもたちの心をつかみ、学級経営の上での指導力を高めることもできるのです。