教員育成のためのモジュール型コア教材 臨床編

学校外相談機関と学校教師の連携

不登校などの不適応を示す児童・生徒の支援にかかわるコンサルテーション会議の持ち方

1.
生徒や保護者が校外相談機関を利用する場合

生徒や保護者が校外相談機関を利用する場合 (1分40秒)

【校外相談機関で相談するケース】

  • 学校教師やスクールカウンセラーからの紹介(=リファー)
  • 保護者自身や本人の意思で相談する

※この場合学校教師としては、その情報はしっかりつかんでおきたい。そのためには、前提として保護者とのあいだによい協力関係が成立していることが必要。

【相談機関の専門家との話し合い】

相談が始まり当該の子どもの状況を見て、必要だと思ったら、相談機関の専門家との会議(コンサルテーション会議)をもつことを考えて見る。

【コンサルテーション会議】

  • 校外相談機関との会議
  • 会議を執り行うには、保護者の了解が必要
  • 会議の参加者
  • 学校教師(担任、学年主任)
  • 校外相談機関のカウンセラー

※場合によっては、スクールカウンセラー、保護者がこれに加わることも考えられる。


2.
校外カウンセラーと保護者・生徒の話し合い

校外カウンセラーと保護者・生徒の話し合い (2分28秒)

【相談機関での面接の形態】

  • 母子同席面接
  • 母子平行面接
  • ひとりの面接者による母、子、個別面接

【面接の流れ(本事例の場合)】

  • 母親がカウンセラーに対して、学校教師の提案について切り出す
  • リョウコの反応は、そのことを初めて聞いたため「不快・困惑」の様子
  • カウンセラーは、慎重にリョウコの気持ちを聞くと同時に、教師からの提案が啓く可能性を説明し、リョウコの了承を得る

3.
コンサルテーション会議の実際

コンサルテーション会議の実際 (6分29秒)

【コンサルテーション会議の流れ(本事例の場合)】

  • 担任教師がこれまでの経過と、自分の考えを述べる
  • カウンセラーが家庭訪問時のことを質問
  • 担任のかかわりの実際、そのときの担任の迷いなどが担任の口から語られ、語る中で担任の反省が自発的に生み出されている

=コンサルテーションの第1の効果

  • カウンセラー自身の見立て
    教師とリョウコのコミュニケーションのズレ
  • 学年主任のこの場面を支持・促進する発言
  • 今後の方針の提案:コミュニケーションのズレを改善していくこと

=コンサルテーションの第2の効果

【コンサルテーションのありかた】

  • コンサルテーション:立場のちがう専門家がコンサルタントとなって、コンサルティ(コンサルテーションを受ける側)の助言をすること
  • コンサルタントが一方的に見立てとそれに基づく助言を行うのではなく、コンサルティ自身の振り返りと自発的な課題発見に基づいて助言が行われることが理想的
  • 次の機会をもつ約束を取り交わしておくことも、有用